線引き

 

薬害肝炎 国が「全員救済」案、原告拒否( 2007.12.20)

厚労相は「輸血などによる別の原因の感染者を除いて薬害被害者を救済する必要があると考え、検討したが、骨子案に矛盾する内容での和解はできない。その上で、最大限皆さまを救済する案を考えた」と述べた。

薬害肝炎和解案 原告「国に声届かず」

法務省関係者は「国としては最大限、ギリギリの所まで譲歩したつもり。これで納得してもらえないとなると、正直、どう対応していいか分からない」と困惑していた。


どうしても一律救済だけはできないというのは、法的責任のあるなしで線引きした5つの地裁判決があるからなのかな。*1

国に法的責任があると認定されたひととされないひとでは同じに救済することがむずかしいといわれるとため息が出ちゃうのだけれども、健康被害に対して、「お金さえ出せばいいというのか」と訴えても、裁判ではお金しか出てこない。それが限界なら、ここまでの和解案が出せるなら、このまま5つの裁判を最高裁まで続けるより「患者の平等な救済」への希望に応えてはいけないかな。
ん、こんなこと言うと、薬事行政が立ち行かない、とか批判されるかもだけど…