戦車と子ども

 
黄色いリボンや赤いバラをつけた戦車と写真をとるひとが多いそうです。
 
兵士は女性から花を手渡されてたり子どもを抱き上げてたりしてて、ほほえましいようなミスマッチ感がいい記念になるだろなって思ったり(笑)
でも旧国会議事堂前広場に配置されている9両の戦車は柵に囲まれて立ち入り禁止だけれど子どもならだいじょうぶで乗せてもらえたりお菓子もらったりしてるとか読んで、ちょっと考えてしまう。徴兵制のある国で、制服組がその制服を着て海外プレスに答えるだけで騒ぎになる日本にいる私とはちがっているのは当然だろうけれども。
評議会は兵士に「笑顔を」と命令していて、軍が多くの市民に支持されていることをあるいは平和的な政治改革であることをアピールしたいらしい。だけどそれ以上にこれらの写真に、タイにとっては今回のこともやっぱり特別ではなかったし、この子どもたちが大人になる15年20年後にまた政治的な混乱が生じたとしたら再びデウス・エクス・マキナぽく軍がクーデターを起こす国である、を見た気がしてしまう。まちがっていると言うひとはいる、との記事はあるけれども…
 

 
 
「いままでより良くなる」という希望を自国の戦車に託すことも、それを子どもたちといっしょに歓迎することも、それぞれ国の事情があって一概に非難することはできないのだろな。でも国内の報道は規制されて、積極的に出される写真はなにを写してなにを写してないのかな、て思う。