飛び地

 
そんなのあっていいの、と思った。
小学生並みの感想ね(笑)田吾作と呼ばれるみたいです、とほほ。
 
 
肝臓がべろんべろんで、どうもかったるくていけません。
点滴はお休み中。「まだぜんぜんたりない」のはわかってます。
なので気晴らし追加。
個人と国家 ―今なぜ立憲主義か (集英社新書)
憲法と国家―同時代を問う (岩波新書)
『日本人の法意識』はまだだけど先に『憲法を学ぶ―いまなぜ憲法を学ぶか (有斐閣選書)』読み始めて、困るのは挙げられてる判例がわからないこと。ネットでも調べればわかるかもだけど、ちょっといまできないです。
憲法 (新法学ライブラリ)』みたいなのはきちんとお勉強してるのじゃなきゃ読めないかなあ。
 
 
  
 
 
あれこれ片付ける引き出しがない、みたいな。
 

けんぽー

 
「国のかたち」を決めるもの、と言われても、それを実感したことないです。
憲法で守られた価値観のもとで生きてきただろな、とは思うけれど、「国民投票でどうぞ」と言われてもどうしていいか困ってしまう。投票用紙に、わからないから決められません、て書くわけにもいかないし。うー、「戦後レジームからの脱却」て??
 
 
憲法とは何か (岩波新書)』より。

愛国心」なるものが向けられるのも、憲法によって構成される政治秩序に対してである。国家の基本となる構成原理という、この意味での憲法が変更されたとき、「体制変革(Regime Change)」が発生し、新たな政治秩序が発足する。
現在、日本では、憲法典を改正すべきか否かについての議論が盛んであるが、国家の基本となる構成原理としての憲法という視点は、憲法の改正に関しても、さまざまな示唆を与える。

冷戦は、異なる憲法原理、国家権力の異なる正統化根拠を掲げる二つの陣営の戦争状態であった。表面的には、それは市場原理に基づく資本主義陣営と、計画経済に基づく共産主義陣営の対立と見えたかもしれない。しかし、資源の配分方法に関する対立は、そもそもの憲法的対立から派生する二次的対立にすぎない。体制の正統性をめぐる対立であったからこそ、相互の「殲滅」の理論的可能性をも視野に含めた軍事的対立が現出した。

 
わからないとこはすっ飛ばして読んでます、どうせなにもわかっていないのだもの(笑)
終わった3冊では『憲法と平和を問いなおす』がおもしろかったです。あとでもう1度読んでみよかな。寄り道して『これが憲法だ! (朝日新書)』も。
 
 
 
 
 

国民全体の福祉を格差なく向上させるという国民国家の目標は、現実には実現困難である。国家の政策は、常に勝者と敗者とを生む。議会制民主主義では、この勝敗がある限界点を超えれば多数派の交代が起こり、勝者と敗者が入れ替わる。他方、選挙を通じたこうした交代を否定するファシズム共産主義の下では、一等国民たるインサイダーとスケープゴートたる二等国民の対立、支配階級と被支配階級の間の激烈な闘争、あるいはそれらを反映する国家間の対立が、国策によって必然的に生み出される矛盾・対立を説明し解決する道具とされる。

 『憲法とは何か』

 
丸山眞男をひっぱたきたい』を思い出しました。
なにか書けるわけじゃない。だけど引っ掛かったままになってます…
 
 

692人目と、1776人目。

 
認定審査会が再開されて新潟で2人、熊本では1人の方が認定されました。
 

新潟水俣病2人認定 22年ぶり 申請の1人棄却 (熊本日日新聞 2007.3.14)

篠田昭市長は「(被害発生から)膨大な年月が流れた中で、今なお認定された方がいるという事実を重く受け止めている」とするコメントを発表した。

県と市、基準認識にずれ 知事、認定「裁量の余地ある」 (毎日新聞 2007.3.15)

篠田市長は「(公害健康被害認定審査会の)西沢正豊会長から最高裁の影響はないと聞いている」と知事の発言を打ち消し「国の基準で判断した」と強調した。一方で篠田市長は年齢によって被害者の症状が悪化する点などを「認定審査の難しさ」と指摘。県と連携し、水俣病についての与党プロジェクトチームに自治体側の「悩み」を伝えていく考えや、独自の判断基準を検討する考えなどを示した。

最高裁基準での認定者数調査へ 市長、二重基準の解決訴え (毎日新聞 2007.3.10)

新潟水俣病患者の認定は、国から県と新潟市への法定受託事務で、現状では国の基準に従わざるを得ない。篠田市長はこの状況について「矛盾を抱えているわけで、悩みがある」と告白。今後の認定処分で、国の基準に従って棄却した申請者のうち、何%が最高裁基準で認定されるのかを明らかにする考えを示した。他の自治体の処分の数字も合わせて示せるよう、県などに協力も求める方針。

新潟が「水俣病認定」緩和、新基準策定へ (読売新聞 2007.3.15)

泉田知事は、報道陣に「本来なら救済されるべき未認定の被害者がいる」と強調。その上で、「有機水銀中毒で苦しんでいる人すべてを救うための判断指針を考えていく」と述べるとともに、水俣病に代わる新たな病名も検討するとした。新潟水俣病認定審査会の西沢正豊会長(新潟大教授)との面談後に語った。

 
どうなるのかな、まだわからないけど…
 
国は動きそうにない。3283人を抱えて熊本県は動けない。審査会にしても2カ月に1回のペースで、現状では年間120人程度が限界とされてます。
被害が大きいから救済できない、という。不作為で、拡げた被害なのに。

新手帳で国保ひっ迫 熊本・鹿児島の6市町が国に支援要望へ ( 2007.2.23)

新保健手帳は、水俣病関西訴訟の最高裁判決(04年10月)で国などが敗訴したのを受けて始まった。交付されると、医療費の3割にあたる自己負担分が免除され、残る7割は一般の被保険者同様に国保財政から支出される。制度発足以来1年4カ月間で熊本、鹿児島両県の交付者は約8000人に上り、医療機関での受診者が増えて医療費が急増し、国保財政が厳しくなっている。

 
 

はる、うるる

 
しびれは末梢神経障害によるもの。
足はそけい部から手は肩から痛いけれど、「末梢」なのねえ。
先生は、骨髄抑制がなければ「ちょっとは辛抱」(笑)
AST・ALT値は、これ以上高くなったら「休憩します」。
こんなに薬剤いれれば肝臓に負担なのは無理ないだろな、とか思ってたら胃薬も追加。上がるとやっぱりしんどい、でも休むと、長引いてしまうな…
薬剤師さんは、薬効と副作用は相関しない、と言ってた。*1「しっかりした量を入れているので、副作用は、出れば薬でコントロール」。ふう
 
 
 
 
 
ウグイスがないてる。
なんだか、忘れ物してきたままになってる気がするのは暖冬だったせいかしら。
つまんないことで、ささくれだつなよ自分、と思う。
 
 

*1:外来での点滴なので医師と話すのはその日の分の問診程度だけど担当の薬剤師がついてくれてて薬剤のオーダーが通ってから先生が来るまでの間に副作用についてとか症状緩和のための薬について説明してくれたりします。とてもありがたいです。チーム診療かな。てゆうか、おばはんのグチ聞きってふうで気の毒かも。

言ってしまえば僕らなんか似せて作ったマガイモノです

 
髪はあっさり落ちます。いままで落ちずにいられたことのほうがちょっと不思議なほど。
薬剤師さんが、「短くしておいたほうがショックがちいさいですよ」と言ってくれていたのに胸まであるままでいたけれど、最初からわかってたことなのでそんなショックとかでもないです。しょーがないやって。湿疹できてうっとうしいのでバリカンで刈ってしまいました。
 
 
たいていのひとは「髪は、また生えてくるよ」て言う。
そのとおりだし、私にも、だから我慢、というのはあります。このままだっていい、と思ってるわけじゃないです。でも、この本を思い出します…

ジロジロ見ないで―“普通の顔”を喪った9人の物語

ジロジロ見ないで―“普通の顔”を喪った9人の物語

企画がスタートした当初、「取材に協力しますよ」と言ってくれた人は、わずかに3人でした。私たちは顔にアザや病気、ヤケドを負った方々が集まる会に行き、企画書を配ったりもしていたので、参加してくれる人はすぐに集まるんじゃないか、と期待していました。しかし、半年経っても新たな参加者が1人も現われなかったのです。
そこには、大きな理由がありました。それは、この本には“写真が載る”といいことでした。彼らは、どちらかといえば、写真に撮られることを避けてきた人たちです。(あとがきより)

 
円形脱毛症の女性が取材を受けています。
症状が現われたのは4歳、7歳からカツラを被ったそうです。就学と同時に、ということでしょうけれども、それでもいじめられたと書かれています。逆に家では母親に暴力を振るっていたそうです。
大人になって、おしゃれなカツラをつけてメイクした写真は笑顔で、脱毛症であることはぜんぜんわからないくらいだし、脱毛症を考える会の立ち上げに参加して講演も引き受け、カツラ・カウンセラーとしての仕事は3ヶ月先まで予約が入っているほど順調だったけれど、でも、この本の取材原稿が完成した直後に亡くなりました。自死、27歳でした。
どこも痛いわけじゃないのに治療対象であることは理不尽で、視線にさらされるなら強くなければと課さずにいられない毎日で、周りが思うよりも、ずっと息苦しかったろうな…
自身の姿は、問われなければ問わずにいられるでもないというのに。
 
 

1週間

 
点滴のあと3日は熱でたりして最低限の家事ができたりできなかったり。「寝込むほどじゃないよ」て、びみょーな表現の意味がわかりました。鎮吐剤はよく効きますね、すごい。
しばらくは、つぎまでの3日を普段どおり過ごせそうなので気晴らしを調達。
 
法とは何か 新版 (岩波新書)
憲法とは何か (岩波新書)
憲法と平和を問いなおす (ちくま新書)
日本人の法意識 (岩波新書 青版A-43)
憲法対論―転換期を生きぬく力 (平凡社新書)
 
新書の棚からぽいぽい選んだけれど、どこかまちがってる気もします(笑)
でも、『どろろ』なくて残念でした。
 
 

 
今年は早く咲きました。
 

5000人

 
審査会は本年度中に再開されるようですけれども…

認定申請5000人に 最高裁判決後 「手帳」移行333人のみ(熊本日日新聞 2007.2.17)

二〇〇四(平成十六)年十月の水俣病関西訴訟最高裁判決後の公害健康被害補償法に基づく熊本、鹿児島、新潟三県への水俣病認定申請が十六日、五千人となった。
三県によると、認定申請者は熊本県三千二百二十七人、鹿児島県千七百五十一人、新潟県二十二人。このうち初申請は熊本県で92・9%の二千九百九十七人、鹿児島県で92・1%の千六百十二人に上っている。
認定申請者のうち、水俣病不知火患者会の千百五十人が、国と熊本県チッソを相手取って損害賠償請求訴訟を起こしており、三月には百人以上が追加提訴を予定。新潟県でも未認定患者が三月、国と原因企業の昭和電工に損害賠償を求めて提訴する見通し。
一方、環境省が〇五年十月から受け付けを始めた新保健手帳の交付者は三県合計で七千八百七十九人。交付条件である認定申請取り下げに応じ、新保健手帳に移行した認定申請者は4・2%の三百三十三人にとどまっている。
最高裁判決は、複数症状の組み合わせを求める現行の認定基準とは異なる基準を採用し、感覚障害だけで水俣病と認めた。これを機に基準緩和への期待が広がり、認定申請者が急増した。

 
認定基準を見直さないままの再開に3県で対応がわかれ、日本精神神経学会は審査委員との公開論議を申し入れ。
環境省の実態調査には協力を拒否する患者会も。
新保健手帳交付のために訴訟を取り下げたひともいる一方で新潟では新たに提訴。
裁判は、チッソは「すでに時効が成立している」と準備書面を提出し、国も規制権限不行使については争わない意向といいます。
ますますこじれてるようにしか、みえないな…
 

ノーモア水俣病:50年の証言/26 政治決着/熊本(毎日新聞 2006.11.28)

大量の認定申請者に一時金で対応する“第2の政治決着”の動きがあるが、田中さんは「当時、行政は『最高裁判決を見る』といって解決を政治に任せた。その立場からすれば今は当然、判決を尊重し、認定基準を見直して補償体系もつくり直すべきだ」と語る。